祝い金と満了金

 

期間工の求人を見ていると、「入社祝い金」「満了金」といった言葉が目に入ります。

 

金額が大きく書かれていることも多いため、収入面で魅力を感じる人も少なくありません。

 

ただし、これらの手当は給与とは性質が異なるため、仕組みを正しく理解しておくことが重要です。

 

 

入社祝い金とは、期間工として採用された際に支給される一時金のことです。

 

主に人材確保を目的として設定されており、工場や時期によって金額や条件が異なります。

 

支給のタイミングは「入社後すぐ」ではなく、「一定期間の勤務後」に設定されていることが一般的です。

 

たとえば、入社から1か月や3か月経過後に支給されるなど、条件を満たす必要があります。

 

 

一方、満了金は、契約期間を最後まで勤め上げた場合に支給される手当です。

 

期間工は3か月や6か月といった契約期間が区切られており、その期間を問題なく満了したことへの評価として支給されます。

 

途中退職をした場合は支給対象外となることが多く、安定して勤務することが前提となります。

 

 

注意したい点として、祝い金や満了金は毎月の給与とは別枠で支給されることが多く、月収として均等に受け取れるわけではありません。

 

求人広告で「月収◯万円以上可能」と記載されている場合、これらの手当を月割り計算して含めているケースもあります。

 

そのため、実際の毎月の手取り額とは差が出ることがあります。

 

 

また、支給条件には欠勤日数や遅刻・早退の回数が影響する場合があります。

 

皆勤手当と併せて設定されていることもあり、体調管理や勤怠の安定が重要になります。

 

事前に支給条件を確認しておくことで、「思っていたよりも受け取れなかった」という事態を防ぐことができます。

 

 

祝い金や満了金は、期間工の収入を底上げする要素ではありますが、あくまで条件付きの手当です。

 

金額の大きさだけに注目するのではなく、支給時期や条件を理解した上で、現実的な収入計画を立てることが大切です。